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Sziasztok mindenki!🇭🇺
皆さんこんにちは!🇯🇵
久しぶりの投稿となりました。
今日は僕がハンガリーに来て最初の教え子のお話をさせて頂きます。
今から2年前、僕はハンガリーのブダペストの隣町にあるBudaörsという町で
最初に柔道指導に携わりました。😃
この町は首都のブダペストの隣町ということもあってかなりのお金もちの町で周辺を歩けば立派な家や建物が所狭しに並んでいます🕍🏘️💰
最初に来た町ということもあって僕はかなりこの町に対して思い出深さがあります。
Budaörs Sport csarnok というスポーツ施設体育館の中にある柔道クラブで1年間指導に携わりました。🥋
柔道のレベルは想像より遥かに下回っていて選手とコーチと僕の意識の温度差、その他諸々の問題が積み重なって僕は我慢出来ずに辞職しました。
そんな諸問題が山積みなクラブでしたが、1人だけ「この子は他のハンガリー人と少し違う」と思う教え子が存在しました。
その子の名前はKis Levente「キシュ・レベンテ」という当時12歳の男の子でBudaörsの町中にある学校に通っています🥋
最初出会った印象として感じたのが、まだ子供なのに考え方や柔道に取り組む姿勢が大人含め他の選手達と比べて意識が高くしっかりしていてたくさん柔道の事や日本の事の質問をしてくる真面目な子だなと。
この子は真面目で良く練習もするし、愚痴や弱音を今まで1つも溢したことがなく地道な練習や作業もコツコツやるものだから僕が来てからは出る大会で優勝をしてくれて僕の柔道指導に大きな自信を与えてくれました。
成長期の真っ只中ということもあって来た当初は頭一つ分くらいの身長差があったのんですが1年経った今では身長を越されてしまいました。笑
身長が激伸びしたせいか、足周りが硬くなってしまい得意技の一本背負いが掛けにくくなってしまった事もあって僕は大外刈と大内刈を彼に叩き込みました💪
真面目な彼は淡々と打ち込みや一人打ち込み、投げ込みを毎日地道に繰り返し続けた結果、彼の得意技となって今でもよく試合で掛けて勝っているみたいです。
僕がクラブを去る際に彼から「他のハンガリーの指導者は柔道において勝つ事しか教えてくれないけどケンは履物を揃える事とその意味、柔道着のたたみ方や礼節も教えてくれて感謝している。クラブに残ってくれないのは残念です。」という言葉を掛けられました。
柔道で強くさせる、試合で勝つ選手を育てる以上に僕はこういった教育的な柔道の本質を見抜いた彼を本当に誇りに思いましたしむしろ僕が彼に対して感謝の気持ちでいっぱいになりました。
指導者冥利に尽きるといいますか、とにかく嬉しかったです。
僕の指導は間違ってなかったと感じましたし、柔道指導に自信をつけてくれた僕の恩人です。
彼は僕がBudaörsのクラブから去った半年後にはクラブを変えて新しい環境で柔道をしています。
正直ホッとしました笑
彼のお父さんと試合会場でたまたまお会いした際に言われたことで
「息子はクラブを変えても弟に柔道着のたたみ方を教えてくれたり、道場に入る際も靴を並べてない事に気付いたら自分で慌てて直しにいってるよ。ケンの教えをちゃんと守ってるみたいで親としても嬉しい」
という本当に有り難い言葉をくれました。
彼の様な子供に出会う事は今後ないのかもしれない。
そう思わされるくらい凄い子供でした。
会場で会えば向こうから
「最近は調子どう?新しいクラブではどんなことしてるの?」
と声を掛けてくれます。
どんな時でも相手に対して気を掛けるその姿勢に僕自身、彼から学ばさせられました。
いつかまた彼と柔道を一緒にやれる日が来るのを楽しみにしてる自分がいます。
クラブを離れてもずっと僕の教え子でかけがえのない存在です。
また試合会場で会ったら宜しくレビィ‼
では今回はこのへんで🇭🇺🇭🇺
Viszontlátásra!🇭🇺
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