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皆さんこんにちは!

 

しばらくの間ブログの投稿をサボってしまいました。。

 

この場をお借りして謝罪致します🙇

 

早速本題に入らせてください‼ 🙂

 

2月9日、10日にフランスのパリで行われたGRAND SLAM PARI「グランドスラム・パリ」に参加してまいりました!

 

出場選手は今年31歳になる81kg級ベテランのウングバリ・アッティラ選手「兄はロンドン五輪2位、リオ五輪5位のミクローシュ・ウングバリ」

で、この選手と二人でパリの地に足を踏み入れました🇫🇷

 

フランスへ赴くのは今回で2度目。1回目はスイスで柔道指導をしている島達人さんと共にフランスの柔道指導と観光を兼ねての完全なプライベート旅行🍾

 

そして今回は試合にコーチとして帯同するという形です!

 

グランドスラムパリ大会はIJFツアーの大会の中でも特にハイレベルな大会で出場選手数は600名を越える大規模な大会です。

 

フランス🇫🇷では国内スポーツでサッカーの次に柔道が人気の競技ということもあり会場のアリーナの大きさ、観客動員数2万人と柔道がフランスで大人気です。

 

フランスで柔道がウケる理由としては

 

【道徳が良い、競技力向上よりも教育的要素が重要視されている数少ないスポーツ】

 

という柔道を学ぶ本来の目的を子供に柔道を勧める親御さん達が沢山いるからです。

 

他にも投技のダイナミックさ、寝技に於いて抑え込み技、絞め技、関節技を決める際の緻密な攻防など理由は沢山あると思います。

 

そしてフランス🇫🇷にはなんといっても100kg超級に現在オリンピック2連覇中、世界選手権8連覇を果たしたテディ・リネール選手が君臨しています。

 

圧倒的な強さを誇るリネール選手が世界で活躍することでその姿を見ている子供達も必然的に「柔道がやりたい‼」

という気持ちが沸いてくるのではないでしょうか。

 

話が少し反れましたが私達はフランスへ遠征日を含めた計5日間、滞在しました。

ウォーミングアップ会場

 

こんな感じで選手はウォーミングアップしてます

 

私の所属先の選手であるウングバリ選手は大会2日目に出場しました。

 

初戦は地元フランスの選手🇫🇷

 

アウェーということもあり格下の相手でしたが延長線にもつれ込まれる苦戦を強いられました。

なんとか小内巻き込みで【技あり】ポイントを奪って勝利。

 

続く2回戦の相手もリオ五輪出場経験のあるエルサルバドル選手と対戦しましたが緊張が解れたのか【技あり】ポイント2つを奪って快勝。

 

ベスト8が掛かった対戦で2017年度のヨーロッパ王者、ロシア🇷🇺のアラン・クベトソフ選手と対戦。

 

ウングバリ選手は今回の試合で一番動きが良い試合展開を見せ強豪相手に指導2を奪う善戦。

 

あと一歩の所まで来たところを場外際に追い詰められ、場内に回ろうとした際に右脚が伸びきってしまいそこに小内刈を合わせられ一本負け。

 

ちょっとした細かいミスで大一番を取りこぼしました。

 

敗戦後は場外際の攻防の仕方、悪かった点、良かった点、改善点を伝えその場を後にしました。

 

コーチボックスに座ってた僕も戦う選手に対して細かいアドバイスや的確な指示が出せずに申し訳ない気持ちと自分自身の力不足を痛感しました。

 

試合が終わってからは合宿に参加し、合宿では組手と新しい技を試す事を中心的に指示として伝え練習を見守りました。

 

ウングバリ選手は来週ドイツ🇩🇪で行われるグランドスラム・デュッセルドルフにも参加する予定ですので再起を期待してます。

 

そして今回、グランドスラム・パリ大会を終えて感じた事は沢山あります。

 

まずは海外勢のレベルアップです。

 

最近まではロシア🇷🇺やジョージア🇬🇪、アゼルバイジャン🇦🇿といった旧ソビエト連邦がパワーや独自の国技を活かした柔道スタイルで他国を苦しめていましたが、東京五輪に向けて日本人コーチや新しいシステムの導入などを計る他国が著しく強くなってきています。

 

例を挙げますとイタリア🇮🇹とイスラエル🇮🇱は近年、かなり力を付けてきています。

 

 

イタリア🇮🇹は2012年度のロンドン五輪ではメダル0、ロンドン五輪後もこれといった選手は出ておらず、強豪国と呼ぶには程遠い存在でしたが状況が一変したのが2016年度のリオ五輪。

 

66kg級で最高戦績がヨーロッパ選手権3位、その2年前の世界ジュニアは60kg級で2回戦で敗退していた完全ノーマークだった、ファビオ・バジーレ選手🇮🇹が準決勝を除く4試合を全て一本勝ちで破る大波乱の優勝。

 

世界王者、強豪相手を投げまくる圧勝をしたバジーレ選手と女子の52kg級でもイタリア🇮🇹のオデッテ・ギュッフリーダ選手が準優勝の大活躍。

 

見事にイタリア🇮🇹柔道の復活を遂げる事に成功しました。

 

この選手達が活躍した影響は計り知れず、2017年、2018年に於いて活躍するイタリア🇮🇹のカデ、ジュニアの選手達が急増。

 

2018年度の世界ジュニア大会ではイタリア🇮🇹が男女を含め3つの金メダルの獲得をしました。

 

そしてイタリア柔道の特徴を個人的にまとめました。

 

①独特なステップ

②選手全員が比較的に送足払が上手い

③独自に改良した肩車や大内刈りを軸に戦う

④打ち込みや基本動作がかなり繊密に行われしっかりしている

⑤スタミナがあり、負けん気が強い

 

こんなところでしょうか。

 

①、②は私自身、遠征でバジーレ選手と乱取りした際に肌で感じた率直な感想です。

バジーレ選手は送足払をする際は両手で相手を横側に上手く誘導してきます。

バジーレ選手の釣手と引手は突っ張ったままだったので私はこれにまんまとハマります。

サイドステップをした際にバジーレ選手は素早く出足払‼

初見の相手はあの足払いで吹っ飛ぶのではないでしょうか。

 

ステップが独特過ぎて出足払が来るタイミングがかなり読みづらい。

 

女子のギュッフリーダ選手も出足払が得意技で今大会でも一本勝ちをしていました。

 

出足払が得意技な選手は相手からしてもかなり怖い存在で、うかつに足をだしたり動いたりできなくなります。

 

③に関しては私自身1番興味深い部分です。

多くのイタリア🇮🇹選手は刈足の膝を地面に着けた状態から刈足を中心に軸足をコンパスの針の様に回す回転大内刈りをかなり多用してきます。

 

利き足と逆の足で技をかけるかなり独特な技です。

 

この技は73kg級のギオバ・エスポズィト選手、その兄の81kg級のアントニオ・エスポズィト選手、クリスティアン・パルラティン選手が良く使います。

 

この選手達はイタリア🇮🇹のナポリの選手達ですかね。

 

バジーレ選手もこの大内刈りを含め、立ったまま相手を斜めに投げる肩車や、小内巻き込みの形から入る「逆大内刈り」も掛けます。

 

リオ五輪後に流行った脇固めすれすれの「片手袖釣込腰」もこのバジーレ選手が使っていた技です。

 

とにかくイタリア🇮🇹の柔道は常に新しい独自の技術を開発してくる。

 

面白い存在です。

 

それでいて打ち込みや基本動作が忠実にしっかり稽古されていて、試合や乱取りにおいてはガッツがありスタミナもある。

 

強豪相手にも物怖じしない強心臓な選手が多いです。

 

イタリア🇮🇹は今後の活躍がかなり注目されます。

 

 

そしてイスラエル🇮🇱はロンドン五輪後に女子の63kgで2013年度のリオ世界選手権を制したゲルビ選手が活躍し始め、男子でも元73kg級で現在81kg級で活躍するサギ・ムキ選手や100kg超級でリオ五輪3位のサッソン選手等、強豪選手が力をつけ始めました。

 

ムキ選手は今回のグランドスラム・パリでは準優勝、サッソン選手は5位と好成績を収め、男子66kg級、100kg級でも3位に入るなど大活躍してます。

 

イスラエル🇮🇱はよくウエイトトレーニングを練習メニューで取り入れるみたいでフィジカルを活かした担ぎ技や腰技を多く試合で使用してきます。

 

特に袖釣り込み腰や背負投などが得意技としてい選手が多い様です。

 

 

勿論、イタリア🇮🇹やイスラエル🇮🇱以外にも強い国は沢山ありますが個人的にはこの2カ国が今は要注意です。

 

みなさんも是非注目してみてください。

 

では今日はこのへんで🙇🙇🙇🙇🇯🇵🇭🇺

 

 

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