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練習厳しい、キツい=根性論 こういう考え方をしてる人達が実は多い

トップ選手が科学的、効率の良い練習、近代的な練習ばかりしているイメージを持ってる方が結構いますけど、それを当たり前に取り組んでる中で時期によっては異常な練習や非科学的な練習もしてます。

柔道は特に相手と組む競技なので畳の上では自分自身の技術的、戦術的、体力的要素が試される+苦しい場面でも相手に気力負けしない精神的強さが求められます。

特に精神的強さは日頃の稽古や私生活といった毎日の我慢の積み重ねで少しずつ得られるものです。試合中に突然発揮できる物ではありません。

 

かといって根性論を推してる訳ではないです。

今の時代はコーチが生徒にいきすぎた練習をさせる事は許されません。だからこそ選手自身が自分に鞭を打って自己を奮い立たせれる自制心が昔以上に求められてます。

キツさや厳しさばかりに目を背け続ければ、現役から離れた時にそれはいずれ跳ね返ってきます。

 

こんなこと書いてますけど、僕は自分に物凄く甘かったですw

それでもその環境に身を置いてる以上、自分や他者との戦いは逃れることはできません。 競争社会で生き抜く疑似体験ができるのが柔道でありスポーツです。 それを学べる良いチャンスだと思います。

 

ただそういったトップ中のトップがしのぎを削りあう柔道集団は競技力のレベルアップには欠かせないものでありながら、一般的に世間の目から見ると馴染めないのも事実。

なのでTwitterでも議論になってましたが、何歳になっても生涯スポーツとして柔道を楽しむ事ができる環境作りというのも必要です。

僕はクラブチームで指導していることもあり、その必要性というのは身近に感じてます。

大人の素人の方が週に何度か柔道をしに来るのですが、彼等は受身や礼法といった基本的要素を中心的に学びにきます。競技者として柔道をしている訳ではないので、強さは求めない一方で、

柔道=人間教育、護身術

として1つでも多く取り入れようとする姿勢が見受けられます。

大きく言えば、 柔道=日本 として彼らの中では確立してます。逆に言えば素人で柔道をしてる方のほうが真剣に話を聞くし、真面目に取り組んでる様に見える。

柔道の魅力というのは相手を投げたり、寝技の攻防といったダイナミック的要素ある中で 「礼法、相手の力や自分の動きを上手く利用して技や防御に繋ぐ事ができる理に適った動作」といった要素も魅力の1つ。

礼法を重視して練習する競技は武道ならでは。彼らの目から見るとそれも新鮮に見える。

 

柔道=日本 と彼らの言葉から感じた理由として

「日本ではどういう練習してるの?」 「柔道のお辞儀は日本の挨拶なんでしょ?」 「日本は柔道家同様、謙虚な人が多いよね」

といったのをよく聞きます。日本の国民性や民度は柔道の礼法を始めとした多くの要素が起因して他国の人からこう思われてる

「日本の子供達は練習中、皆真面目で礼儀正しいでしょ?」ともよく聞かれる。

日本の柔道を体験した身として勿論全ては該当しない。だけど他国からは想像とイメージでそう思われている。柔道が他国に与える影響は非常に大きい。

だからトップ柔道家がしのぎを削りあって高め合う環境や伝統は残しつつ、身近に柔道を誰でも体験し学ぶ事ができる環境も必要だと感じた。

今まで柔道と縁がなかった日本国民が柔道を体験できる場を設ける事は競技力や支持者を増やす上でも必要になってくる。

「トップの異常なレベルと環境に身を置いて稽古をする柔道、最強を目指すグループ」 と共に

「楽しい柔道や教育的な柔道を誰でも体験できる場を設け一般層に親しみを持って頂ける柔道」

の両面が今の日本柔道で生まれれば柔道の価値はもっと上がるのではないでしょうか。

 

柔道がこれからも国民から応援される種目で有り続ける為には、強さ以外にも心から柔道を楽しめる、愛してもらえられる環境や指導というのが求められてくる 。

「柔道をしてる人達は素晴らしいね」 「柔道は楽しい」

と言ってもらえる様に、これから広い視野で柔道をより良い方向に育まないといけない。

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